TOEIC900点以上を狙うのであれば、高い単語力が必要不可欠です。
ただ、単語の勉強ってとにかく地味なので、勉強へのやる気が続かないこと、多くないですか?
実は私も単語の勉強を1番の苦痛と思っていた派なので、できることならやらずにいたかったのですが、リーディングのスコアがなかなか上がらなかったので、結局、単語勉強に取り組みました。
やる気を保つには勉強方法に工夫が必要
英語の勉強は総じて「継続」が大切ですが、単語の勉強はやる気を保つのが特に難しく、継続が難しい取り組みでもあります。
なぜ単語の勉強はやる気を保つことが難しいのか、この原因については以下が挙げられると思います。
- 地味
- 成果が見えづらい(なので達成感がない)
- 区切りを付けづらい(なのでダレてしまう)
逆に言えば、上記の原因を取り除くことができれば、無理なく単語勉強を継続することができるわけです。
というわけで、私自らが考案し、実践し、一定の成果をあげることができた単語勉強方法について、以下よりまとめていきたいと思います。
「単語100問テスト」のすすめ
結論から申しますと、覚えたい単語100問を1枚のテストとしてまとめ、繰り返し解く!これが私がおすすめする英単語の勉強方法です。
文字だけだとイメージが付きづらいかと思いますので、実際に私が作ってやっていた単語100問テストをご紹介。

単語100問テストの特徴
単語100問テストには、以下のような特徴があると思っています。これは、先程挙げた英単語勉強の課題をクリアする内容となっています。
- テスト形式なので、毎回緊張感を持って取り組める
- テスト形式なので、正答数が明確で成果が見えやすい
- テスト形式なので、勉強の区切りが付けやすい
単語100問テストの作り方、実施方法
さて、前段が長くなりましたが、いよいよ単語100問テストの作り方、テストの実施方法をご紹介したいと思います。
※ちなみにプリンターが必要になるので、ある前提でお話しします。
ステップ1:単語100問テストを作成する
現在使っている単語帳や、日々の勉強の中でマークした英単語を100個集め、エクセルのシートにまとめます。
エクセルシートのレイアウトは、英単語が書かれた「英単語」欄と回答を書くための「回答」欄があればどのようなレイアウトでもOKです。
ちなみに私の場合、「金のフレーズ」から必要な英単語をピックアップしました。金のフレーズは今やTOEIC学習者の王道教材ですよね。
ステップ2:解答シートを作成する
単語100問テストが完成したら、答え合わせ時に使う解答用のシートを作ります。つまり、回答欄に答えが書かれたシートを作ります。
やることは簡単で、単語100問テストのシートをコピーして、解答欄に正解の答えを書き込んでいく感じです。
これは、毎回の答え合わせをスピーディーにするための工夫です。解答シートがあれば、テスト終了後に横に並べて比較することで、答え合わせがスムーズになります。
ステップ3:テストを実施する
作った単語100問テストをプリントアウトし、実際にやってみます。制限時間は10分程度にして、分からない単語は考えずに飛ばします。
最初は分からない単語だらけだと思いますが、躊躇せずに飛ばします。すぐ思い出せない=身に付いていない、ということなので、その段階では深追いしても時間の無駄なのです。
ステップ4:答え合わせをする
テストが終わったら、解答用シートを横に並べて答え合わせをします。答え合わせが終わったら、正解した問題の数を数えて正答数を出します。
100問中何問正解できたのかを明らかにすることは結構大切で、今後繰り返しテストを行っていく中での成長の指標となりますし、変化があると勉強のモチベーションになります。
おそらく最初は半分程度の正答数くらいになるかと思いますが、それが普通なのでお気になさらず。
ステップ5:満点になるまで繰り返しやる
答え合わせ後、時間があればもう1回、同じテストを繰り返し行います。
繰り返し実施する目的は、間違った英単語を記憶の土俵に上げることと、正解した英単語を記憶に定着させることです。
特に間違った単語については、何度も思い出さないと記憶に定着できないので、繰り返し学習する(思い出す)必要があります。
できれば、同じ単語100問テストを満点になるまで繰り返したいところですが、あまり繰り返すと時間がかかり過ぎるので、満点が取れない場合は、最大2回まで、テストを繰り返します。
おそらく(初回もあわせて)3回目のテストでは、90点近い点数が取れるのではないでしょうか。
ステップ6:上記内容を日を置いて繰り返しやる
ステップ3~5までが「1回分の勉強メニュー」の内容となります。が、この勉強メニューを日をおいて繰り返し実施します。これも単語を記憶に定着させるための取り組みです。
ではどのような頻度で実施すべきか。結論から申しますと「忘却曲線」に従ってスケジューリングします。忘却曲線とは、人が何かを覚えた際に、それを忘れる割合と経過日数との関係性を示した曲線です。
これを逆手に取ると、復習するのにベストなタイミングが分かります。そのタイミングで単語100問テストを再実施するわけです。
諸説あるので細かい説明は省きますが、復習するタイミングは、翌日、1週間後、2週間後、1ヶ月後がベストなので、当該タイミングで単語100問テストを再実施するようにします。
ここで、タイミングはそこまで厳密じゃなくても大丈夫です。あくまで目安として考えてください。
私の実施結果
上記内容について、実際に私がやってみた結果を晒したいと思います。以下の表は、オリジナルの単語100問テストを作って実施した際の正答数を記録したものです。
表が2つありますが、これは、単語100問テストを2種類作ってやっていたからです(要は計200個の単語を覚えようとしていました)。赤文字には特に意味はないのでお気になさらず。笑

各実施日で最大3回同じテストを行っていますが、日を追う毎に1回目実施時の正答数が多くなっていることが分かります。
また、同じ実施日でも、2回目、3回目実施時の方が点数が高くなっていることが分かります(当然かもですが。。)。
やってみての感想ですが、まず、テスト特有の緊張感があるため、学習がマンネリ化しづらかったように感じます。
また、正答数が明確に出るので、点数が高かった際も、低かった際も、次回実施時のモチベーションになりました。点数を表にまとめることで、自身の成長も実感することができたことも、モチベーションアップに貢献していたと思います。
さらに、テスト形式ゆえに勉強の開始と終了が明確かつある程度固定だったため、日々の勉強に取り入れやすかったです。勉強の開始・終了が不明確、勉強時間が不明確だと、スケジューリングしづらいですからね。。
まとめると、単語100問テストのおかげで、単語勉強を無理なく継続できる環境を作ることができました!
勉強は、継続できる工夫を
以上が私の提案する英単語学習メソッド「単語100問テスト」ですが、皆さんも、勉強を継続させるための工夫は常日頃から考えてみてください!スコアアップ≒継続力アップだと思うので!
現場からは以上です。
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