こんにちは!シフトスイッチ(@shiftswitch4)です。
今回は、私が感じた外資系企業と日系企業の文化の違いについてまとめてみたいと思います!
「今は日系企業にいるけど、外資系企業への転職に興味がある!」といった方等の参考になればと思っています~
2つの企業を経験して感じた文化の違い
私は某日系企業に在籍しておりますが、仕事の一環で某外資系企業に出向していたことがあります。
※参考までに、職種はマーケティング職です。
期間としては1年程度でしたが、日系企業と外資系企業の文化の違い、いわゆるカルチャーショックを感じることが多かったです。
特に私の場合、籍をおく日系企業が、誰に聞いても「The日系企業!」と言われそうな会社なので、日系企業と外資系企業の文化の違いをより顕著に感じられたような気がします。笑
ではでは、あくまで私の経験としてのお話となりますが、日系企業と外資系企業の文化の違いをまとめてみたいと思います。
違い1:自らの意志がかなり重視される
まず第一に言えるのが、何をするにも自らの意志がかなり重要視される点だと思います。
例えばあるタスクで判断を迫られたとき、それを上司に相談しても「あなたはどうしたいの?」と必ず聞かれます。
日系企業でも(特にコンサルとかであれば)同じような感じかと思いますが、外資系ではそれが当然のような環境でした。
上司から指示をもらうというよりも、自らの判断で仕事を進める傾向がかなり強いですね。
そんな環境なので、必然的に論理的思考力とか説得力とかが鍛えられます。
違い2:チームプレーより個人プレー
これは会社による部分もあるかとは思いますが、外資系企業ではチームで頑張るというよりは個々人がそれぞれ頑張るという傾向が強いように感じます。
個々人の業務範囲が明確に区切られていることや、少数精鋭体制のためみんな忙しくて助け合える状況にない等、原因は複合的な印象でした。
個人プレーが活きる環境は、よく言えば裁量が大きくて、自分の好きなように仕事を進められる魅力がありますが、悪く言えば「誰も助けてくれない」環境とも言え、時に非常にストレスフルです。
日系企業ではチームワーク重視で仕事を進めることが多いので、まさに真反対の環境ですね。
※異なる部門間のチームワークは外資系でも日系でも重要です。
違い3:人が入れ替わりまくる
私が在籍している日系企業では、異動は2~3年に1回くらいですし、人もあまり辞めません。
一方で私が出向していた外資系企業では、ほぼ毎月人が入れ替わっていました。転職等で辞めていく人が多いためです。
そのうえ、もともと少数精鋭の側面が強く人が少ない環境ということもあり、人が辞めれば、その空いたポストに人をアサインする必要があり、結果として人が入れ替わりまくります。
自分の上司や同僚が次々と入れ替わるので、常に新しい環境への順応を余儀なくされます。この点は慣れていないとそれなりにストレスになります。
とはいえ、もともと個人プレー前提の環境なので、周囲の人が変わっても仕事上の大きな影響は少ないです。ただ、やはり上司が変わるとその上司の考え方等を1からくみ取る必要があるので大変ではあります。
違い4:ちゃんとしたマニュアルがない
これは前項の影響を受けたものかと思いますが、人の入れ替わりが激しいがゆえに、業務マニュアルがあまり整備されていない/あるけど更新されていない傾向があります。
日系企業の場合、俗人化を好まない文化なので、あらゆる業務にマニュアルが整備されており、新規着任者にとっては優しい環境なのですが、外資系だと、何をするにも「まずは人に聞く」ことから始めることが多かったです。
基本的には自分から情報をとっていくスタイルで仕事をしないと何も進まない環境なので、特に新規着任時に苦労することが多いかと思います。
違い5:やっぱり成果主義
最近は日系企業も成果主義の色が強くなってきていますが、外資は問答無用の成果主義です。
いくらプロセスを頑張っていても、成果が出ていないと評価されませんし、逆に詰められることもあります(詰めるといっても建設的な内容ですけども)。
成果主義で発生する弊害のひとつとしては、業務量が増加しがちという点。
というのも、成果が最重要であり、そのプロセスは特に気にされないため、リソースを度外視された状態で仕事が次々に降ってきます。
例えば、ある分析レポート(≒成果物)を作る場合、そこに何時間かかるか等のプロセス(リソース)は気にされません。
また、成果物の内容が良くないと、いくら期限が近くても抜本的なやり直しが普通に発生します。その結果、多くの残業時間が発生しがちです。
「成果に対して妥協しない」と表現すると素晴らしいことなのですが、現実は結構大変な世界です。笑
違い6:英語は話せて当たり前
これは職種によるかもしれませんが、外資では英語は話せて当たり前の雰囲気でした。
外資には当然、外国人の社員もたくさんいますが、彼らはもちろん日本語なんて話せないので、英語ができないとコミュニケーションができません。
日本人だけが参加する会議などは基本的に日本語で行われますが、そこに1人でも外国人が入ってくると即座に英語に切り替わります。最初にその光景を見たときは結構驚きました。笑
外資と言っているくらいなので英語力はマストで必要というのは分かりやすいのですが、改めて実感したことなので念のため書きました。笑
ちなみに、英語が話せないといけないと言いつつ、流暢に話せる必要はないです。
極端に言えば伝えたいことが伝われば良いので、拙くても問題ないのです。実際、私含め、英語が流暢でない方も結構いらっしゃいました。
違い7:マネージャが若い
外資系企業では、マネージャ、いわゆる管理職クラスの年齢(下限)が若かったです。
20代後半(28歳くらい)でマネージャになっている方が多かったです。
一方で日系企業(特に大手)の場合、管理職の初歩となる課長職だと、早い人でもだいたい30代後半くらいなので、それと比較すると10歳も若いですね。
なので、転職等で外資系企業に行かれる方は、いわゆる「年下上司」の下につく確率が高いのではないかと思います。
私は全く抵抗ありませんでしたが、やりづらさを感じる人はいるかもしれませんね。
違い8:レポートラインが複数ある
レポートラインというのは、上司系統(自分⇒課長⇒部長等の報告ライン)のことです。
日系の場合基本的にはレポートラインは1つですが、外資系の場合は日本法人内のレポートラインと、グローバル側のレポートラインの2つがあったりします。
具体例として私のケースをお伝えすると、まずは日本法人内のレポートライン、そしてもう1つは、アジア圏を統括する部隊におけるレポートラインの2つがありました。
何かを決める際は、各レポートラインで合意を取る必要があり、日系企業の稟議パレードよりはマシなものの、合意の難しさを感じました。
違い9:ポジティブ思考の人が多い
外資系企業では、考え方や言葉の表現がポジティブな人が非常に多いです。
例えば上司が部下を指導する際は、「ここが悪いからこう直そう」ではなく「ここに成長のオポチュニティがあるからガンバロウ!」みたいな、そんなニュアンスです。笑
達成が難しい目標や、解決困難な課題についても「チャレンジ」といった表現が使われ、あくまでも前向きな姿勢で進められる印象が強かったです。
日系企業がそうではないとは決して思いませんが、この傾向は外資系企業の方が強いと感じました。
違い10:必須研修が多い
日系企業も研修はかなり充実しているかと思いますが、任意のものが多いのではないかと思います。一方外資系企業では、全社員がマストで取り組む研修や会議体(集まり)が多いです。
これはグローバル企業ならではなのかもしれませんが、本国やリージョン(アジアとか)、日本法人等、色々なくくりでバンバン研修が企画され、そして降ってきます。
研修って基本的には成長につながるものなので良いのですが、仕事が忙しいときにバンバン研修が入ってくるのは結構しんどいです。笑
外資系と日系ではやっぱり色々違う!
以上、日系企業と外資系企業の文化の違いについてまとめてみました。
ここに書いただけでも結構多いかと思いますが、細かい点を含めるともっともっとあります。なので、外資系企業と日系企業は本当に別の文化なんだ、と思っていただいた方が良いです。
転職等で外資系に興味を持たれている方は、そういった違いを事前に確認しておき、自分に合うか合わないかをある程度見定めておくことをおすすめします!
現場からは以上です。
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